micomia株式会社の畑井です。今回はローコード開発の将来性について開発者目線とサービス提供者目線の2つの視点で解説していきます。1.ローコード開発とは?ローコード開発とは、ほとんどコードを書かずにアプリやシステムを構築できる開発手法のことです。ノーコードよりも柔軟性が高く、一部をコードで補完することでデザインの自由度や処理の複雑さにも対応できます。主要なローコードツールは以下の2つです。勉強やツールの雰囲気を確かめる場合は無料でお使いいただけるFreeプランが用意されています。Bubble:Webアプリ開発に特化し、拡張性が高い。FlutterFlow:iOS・Android・Web対応。デザインとコード生成の両立が可能。FlutterFlowについてはこちらの記事で詳しく解説しています。https://micomia.com/tech_blog/what_is_flutterflow2.【エンジニア目線】今ローコード開発を学習しても大丈夫?結論からお伝えすると今ローコードツールを学習することは良い選択です。ノーコードツールは使いやすい反面、特定のプラットフォームに依存してしまうという課題があります。一方、ローコードは「ビジュアル開発+プログラミング」を組み合わせるため、汎用的な技術(例:JavaScript、Dart、Firebaseなど)への理解も深まります。さらに、実務でも企業から「スピード優先の開発ニーズ」が高まっており、ローコードを扱えるエンジニアは開発コストと納期の両面で価値を提供できる存在になります。3.【依頼者目線】ローコード開発と言われたけど大丈夫?ローコード開発は、「アイデアを素早く形にしたい」「開発コストを抑えたい」方にとても向いています。機能面では、会員登録・決済・チャット・位置情報など、一般的なアプリに必要な要素はすべて実装可能です。また、ノーコードよりも拡張性が高いため、後から機能を追加したり、必要に応じてコード部分を改修したりすることもできます。多くの開発会社ではノーコードツールの採用をあまり積極的に行なっていませんが、初期開発だけでなく、運用・保守コストを抑える手段としてローコードの採用は積極的に行われています。こちらの記事でローコード開発についてメリット・デメリットを紹介しています。https://micomia.com/tech_blog/what_is_lowcode4.今後のローコード開発の将来性ローコード開発は今後さらに普及が進むと考えられています。海外ではすでに多くの企業が導入を進めており、Gartner社の調査では2026年までに新規アプリ開発の7割以上がローコード/ノーコードで行われると予測されています。特に、スタートアップや中小企業の新規サービスをスピード開発DX(デジタルトランスフォーメーション)支援社内ツールの効率化といった場面で導入が加速しています。エンジニアにとっては「スピード×拡張性」、依頼者にとっては「低コスト×柔軟性」という双方の利点を兼ね備えた開発手法と言えます。5. まとめローコード開発は、ノーコードの手軽さとプログラミングの自由度を両立した次世代の開発手法です。エンジニアにとっては学ぶ価値があり、依頼者にとってはコストを抑えてスピーディにアプリをリリースできる魅力があります。まだ日本では発展途上の分野ですが、今後の開発現場で確実に存在感を増していくでしょう。興味のある方は、まずは無料プランから試してみることをおすすめします。