ノーコード開発ツールとして注目されているFlutterFlowとBubble。どちらもプログラミング不要でアプリを開発できるツールですが、設計思想や得意分野が大きく異なります。「どちらを選べばいいのか分からない」という声は多く、micomiaにもよくご相談をいただきます。
本記事では、FlutterFlowとBubbleの違いを特徴・料金・対応プラットフォームなど多角的に比較し、プロジェクトに合った選び方を解説します。
目次
FlutterFlowとBubbleの基本情報
FlutterFlowは、GoogleのFlutterフレームワークをベースにしたビジュアル開発プラットフォームです。iOS・Android・Webアプリをワンソースで開発でき、Firebaseとの連携が標準でサポートされています。詳しくは「FlutterFlowとは?特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。
Bubbleは、Webアプリケーション開発に特化したノーコードプラットフォームです。独自のビジュアルプログラミング環境を提供し、データベース設計からフロントエンドのUI構築、ワークフロー(ロジック)の設定まで、すべてをブラウザ上で完結できます。
FlutterFlowとBubbleの具体的な違い
対応プラットフォーム
FlutterFlowはFlutterベースのため、iOS・Android・Webの3プラットフォームに同時対応できます。一つのプロジェクトからネイティブアプリとWebアプリを同時にビルドできる点が強みです。
一方、BubbleはWebアプリケーション専用です。モバイルアプリとしてApp StoreやGoogle Playに公開するには、PWA(Progressive Web App)として配信するか、別途ネイティブアプリのラッパーを用意する必要があります。
*2025年6月よりBubbleでもネイティブアプリの提供がスタートしました。
開発アプローチ
FlutterFlowはウィジェットベースのUI構築を採用しています。Flutterのウィジェットツリーをビジュアルに組み立てるため、Flutterの設計思想を理解していると学習がスムーズです。また、カスタムコード(Dart)を記述して機能を拡張できるため、ノーコードの限界を超えた開発も可能です。
Bubbleは独自のビジュアルプログラミング環境を提供します。エレメントの配置、ワークフローの設定、データベースの設計をすべてBubble独自のUIで行います。学習コストはやや高めですが、複雑なビジネスロジックをノーコードで表現できる柔軟性があります。
データベースとバックエンド
FlutterFlowはFirebase(Firestore)やSupabaseなどの外部BaaSと連携する構成が一般的です。バックエンドの選択肢が複数あり、プロジェクトの要件に応じて使い分けられます。
Bubbleは独自のデータベースを内蔵しており、テーブル設計からデータ操作までBubbleの管理画面で完結します。外部データベースとの連携も可能ですが、基本的にはBubble内蔵のデータベースを使う設計が推奨されています。
料金体系
FlutterFlowは無料プランのほか、月額30ドルからの有料プランがあります。ソースコードのエクスポートが可能なため、将来的にFlutterFlowから離脱してFlutterネイティブに移行することもできます。
Bubbleも無料プランを提供していますが、本格運用には月額29ドルからの有料プランが必要です。Bubbleはソースコードのエクスポートに対応していないため、一度Bubbleで構築したアプリを他のプラットフォームに移行するのは困難です。
パフォーマンスとスケーラビリティ
FlutterFlowはFlutterのネイティブコンパイルにより、高速な描画パフォーマンスを発揮します。特にモバイルアプリでは60fpsのスムーズなアニメーションが可能で、ネイティブアプリに近い操作体験を提供できます。
BubbleはWebベースで動作するため、複雑な画面遷移やリアルタイム処理ではパフォーマンスに限界があります。ただし、一般的なWebアプリケーションの用途では十分な速度で動作します。
選び方の判断基準
FlutterFlowとBubbleの選択は、プロジェクトの要件によって変わります。以下の判断基準を参考にしてください。
FlutterFlowが向いているケース:モバイルアプリ(iOS/Android)が必要な場合、ネイティブに近いパフォーマンスが求められる場合、将来的にFlutterネイティブへ移行する可能性がある場合、Firebase連携を活用したい場合。FlutterFlowでできること・できないことについては「FlutterFlowでできること・できないことを徹底解説」で詳しく解説しています。
Bubbleが向いているケース:Webアプリケーションのみで十分な場合、複雑なビジネスロジックをノーコードで表現したい場合、マーケットプレイスやSaaSなどWebベースのサービスを構築したい場合。
また、ノーコードとフルスクラッチの選択については「ノーコード・ローコード開発の違いとは?」もご参照ください。
micomiaでの活用事例
micomiaではFlutterFlowを主要な開発ツールとして採用しています。その理由は、クライアントの多くがiOS・Android両対応のモバイルアプリを求めているためです。FlutterFlowとFirebaseの組み合わせにより、短期間でMVPを構築し、市場検証を経てから本格開発に移行するアプローチを採用しています。
一方で、Webアプリケーション中心のプロジェクトではBubbleを推奨するケースもあります。ツールの特性を正しく理解し、プロジェクトに最適な選択をすることが重要です。開発ツールの選定でお悩みの方は、お気軽にmicomiaまでご相談ください。
まとめ
FlutterFlowとBubbleはどちらも優れたノーコード開発ツールですが、得意分野が明確に異なります。FlutterFlowはモバイルアプリ開発とクロスプラットフォーム対応に強く、BubbleはWebアプリケーション開発と複雑なビジネスロジックの表現に強みがあります。
重要なのは「どちらが優れているか」ではなく「自分のプロジェクトにどちらが合うか」という視点です。対応プラットフォーム・パフォーマンス要件・将来的な拡張性・チームのスキルセットなどを総合的に検討し、最適なツールを選択しましょう。
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