micomia

Blog

技術記事

FlutterFlowとBubbleの違いとは?特徴・料金・選び方を徹底比較

FlutterFlowとBubbleの違いとは?特徴・料金・選び方を徹底比較

ノーコード開発ツールとして注目されているFlutterFlowとBubble。どちらもプログラミング不要でアプリを開発できるツールですが、設計思想や得意分野が大きく異なります。「どちらを選べばいいのか分からない」という声は多く、micomiaにもよくご相談をいただきます。


本記事では、FlutterFlowとBubbleの違いを特徴・料金・対応プラットフォームなど多角的に比較し、プロジェクトに合った選び方を解説します。




FlutterFlowとBubbleの基本情報

FlutterFlowは、GoogleのFlutterフレームワークをベースにしたビジュアル開発プラットフォームです。iOS・Android・Webアプリをワンソースで開発でき、Firebaseとの連携が標準でサポートされています。詳しくは「FlutterFlowとは?特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。


Bubbleは、Webアプリケーション開発に特化したノーコードプラットフォームです。独自のビジュアルプログラミング環境を提供し、データベース設計からフロントエンドのUI構築、ワークフロー(ロジック)の設定まで、すべてをブラウザ上で完結できます。



FlutterFlowとBubbleの具体的な違い

対応プラットフォーム

FlutterFlowはFlutterベースのため、iOS・Android・Webの3プラットフォームに同時対応できます。一つのプロジェクトからネイティブアプリとWebアプリを同時にビルドできる点が強みです。


一方、BubbleはWebアプリケーション専用です。モバイルアプリとしてApp StoreやGoogle Playに公開するには、PWA(Progressive Web App)として配信するか、別途ネイティブアプリのラッパーを用意する必要があります。


開発アプローチ

FlutterFlowはウィジェットベースのUI構築を採用しています。Flutterのウィジェットツリーをビジュアルに組み立てるため、Flutterの設計思想を理解していると学習がスムーズです。また、カスタムコード(Dart)を記述して機能を拡張できるため、ノーコードの限界を超えた開発も可能です。


Bubbleは独自のビジュアルプログラミング環境を提供します。エレメントの配置、ワークフローの設定、データベースの設計をすべてBubble独自のUIで行います。学習コストはやや高めですが、複雑なビジネスロジックをノーコードで表現できる柔軟性があります。


データベースとバックエンド

FlutterFlowはFirebase(Firestore)やSupabaseなどの外部BaaSと連携する構成が一般的です。バックエンドの選択肢が複数あり、プロジェクトの要件に応じて使い分けられます。


Bubbleは独自のデータベースを内蔵しており、テーブル設計からデータ操作までBubbleの管理画面で完結します。外部データベースとの連携も可能ですが、基本的にはBubble内蔵のデータベースを使う設計が推奨されています。


料金体系

FlutterFlowは無料プランのほか、月額30ドルからの有料プランがあります。ソースコードのエクスポートが可能なため、将来的にFlutterFlowから離脱してFlutterネイティブに移行することもできます。


Bubbleも無料プランを提供していますが、本格運用には月額29ドルからの有料プランが必要です。Bubbleはソースコードのエクスポートに対応していないため、一度Bubbleで構築したアプリを他のプラットフォームに移行するのは困難です。


パフォーマンスとスケーラビリティ

FlutterFlowはFlutterのネイティブコンパイルにより、高速な描画パフォーマンスを発揮します。特にモバイルアプリでは60fpsのスムーズなアニメーションが可能で、ネイティブアプリに近い操作体験を提供できます。


BubbleはWebベースで動作するため、複雑な画面遷移やリアルタイム処理ではパフォーマンスに限界があります。ただし、一般的なWebアプリケーションの用途では十分な速度で動作します。



選び方の判断基準

FlutterFlowとBubbleの選択は、プロジェクトの要件によって変わります。以下の判断基準を参考にしてください。


FlutterFlowが向いているケース:モバイルアプリ(iOS/Android)が必要な場合、ネイティブに近いパフォーマンスが求められる場合、将来的にFlutterネイティブへ移行する可能性がある場合、Firebase連携を活用したい場合。FlutterFlowでできること・できないことについては「FlutterFlowでできること・できないことを徹底解説」で詳しく解説しています。


Bubbleが向いているケース:Webアプリケーションのみで十分な場合、複雑なビジネスロジックをノーコードで表現したい場合、マーケットプレイスやSaaSなどWebベースのサービスを構築したい場合。


また、ノーコードとフルスクラッチの選択については「ノーコード・ローコード開発の違いとは?」もご参照ください。



micomiaでの活用事例

micomiaではFlutterFlowを主要な開発ツールとして採用しています。その理由は、クライアントの多くがiOS・Android両対応のモバイルアプリを求めているためです。FlutterFlowとFirebaseの組み合わせにより、短期間でMVPを構築し、市場検証を経てから本格開発に移行するアプローチを採用しています。


一方で、Webアプリケーション中心のプロジェクトではBubbleを推奨するケースもあります。ツールの特性を正しく理解し、プロジェクトに最適な選択をすることが重要です。開発ツールの選定でお悩みの方は、お気軽にmicomiaまでご相談ください。



まとめ

FlutterFlowとBubbleはどちらも優れたノーコード開発ツールですが、得意分野が明確に異なります。FlutterFlowはモバイルアプリ開発とクロスプラットフォーム対応に強く、BubbleはWebアプリケーション開発と複雑なビジネスロジックの表現に強みがあります。


重要なのは「どちらが優れているか」ではなく「自分のプロジェクトにどちらが合うか」という視点です。対応プラットフォーム・パフォーマンス要件・将来的な拡張性・チームのスキルセットなどを総合的に検討し、最適なツールを選択しましょう。

畑井駿佑

畑井駿佑

micomia株式会社の代表取締役です。 エンジニア、プロジェクトマネージャーを経験し、2024年にUI/UXにこだわった使いやすいシステム/アプリを開発するmicomia株式会社を設立しました。

関連記事

マイクロサービスとは?仕組み・メリット・モノリスとの違いをわかりやすく解説
開発Tips

マイクロサービスとは?仕組み・メリット・モノリスとの違いをわかりやすく解説

マイクロサービスとは、アプリケーションを小さな独立したサービスに分割して開発する設計手法です。仕組みやビジネス活用をわかりやすく解説します。

クロスプラットフォーム開発の選び方|主要フレームワーク比較と判断基準をわかりやすく解説
開発Tips

クロスプラットフォーム開発の選び方|主要フレームワーク比較と判断基準をわかりやすく解説

クロスプラットフォーム開発の主要フレームワーク(Flutter、React Native、FlutterFlow)を比較し、プロジェクトに最適な選び方を5つの判断基準で解説します。

営業メールの断り方と返信例文|新規・飛び込み・しつこいケース別の対処法
AI

営業メールの断り方と返信例文|新規・飛び込み・しつこいケース別の対処法

営業メールの断り方を、新規営業・飛び込み営業・しつこい営業のケース別に解説。AIブロックで受信できないようにする方法から返信すべきか無視すべきかの判断、角を立てない返信例文、対応時間を削減する方法までまとめました。

営業メールは無視してもいい?返信しない判断基準と正しい対応法
AI

営業メールは無視してもいい?返信しない判断基準と正しい対応法

営業メールを無視しても問題ないかの判断基準、返信しないケースの注意点、しつこい営業への対応、そもそも営業メールを減らすAI自動ブロックまで解説。担当者の心理的負担を減らす実用的なガイドです。

建設業向けマッチングアプリ開発|業界特化機能と費用感を解説
開発Tips

建設業向けマッチングアプリ開発|業界特化機能と費用感を解説

建設業向けマッチングアプリの開発について、業界特化の機能設計、案件マッチング・職人マッチングの違い、費用相場、開発期間、成功事例まで網羅。建設DX領域への参入を検討する事業者向けの実務ガイドです。

問い合わせフォームに届く営業メールが多い|迷惑を減らす対策とAI自動ブロック
AI

問い合わせフォームに届く営業メールが多い|迷惑を減らす対策とAI自動ブロック

問い合わせフォームに大量に届く営業メールに困っていませんか?営業メールが来る仕組み、従来の対策の限界、AIで自動ブロックできるFormGuardの仕組みまで、実務目線で解決策を解説します。

神戸でアプリ開発会社を選ぶ5つのポイント|失敗しない発注先の見極め方
開発Tips

神戸でアプリ開発会社を選ぶ5つのポイント|失敗しない発注先の見極め方

神戸・兵庫でアプリ開発会社を選ぶ際のチェックポイントを解説。地元対応力・実績・技術スタック・UI/UX品質・契約形態など、初めて発注する方でも失敗しないための判断軸を神戸特有の事情を踏まえて紹介します。

ユーザー視点になってアプリ開発 | micomiaでエンジニアとして働く
その他

ユーザー視点になってアプリ開発 | micomiaでエンジニアとして働く

観葉植物アプリ「でぃぐりーん」の開発事例をもとに、企画から実装・テスト・リリースまでのプロセスと、ユーザー体験を重視した開発の考え方を詳しく紹介します。

園芸のハードルを下げるには何が必要か グリラボ開発の出発点
開発Tips

園芸のハードルを下げるには何が必要か グリラボ開発の出発点

グリラボは、園芸初心者の不安を減らし、植物を育てる楽しさを広げるために生まれたアプリです。開発の出発点と狙いを紹介します。

「いつ水やりすればいいの?」にすぐ答える 育成ガイドを入れた理由
開発Tips

「いつ水やりすればいいの?」にすぐ答える 育成ガイドを入れた理由

グリラボの育成ガイドは、園芸初心者の小さな疑問にすぐ答えるための機能です。季節ごとのお手入れ支援をどう設計したかを紹介します。

初心者でも「自分にできそう」と思えること グリラボが目指した園芸体験の設計
開発Tips

初心者でも「自分にできそう」と思えること グリラボが目指した園芸体験の設計

グリラボは、園芸初心者が「自分にもできそう」と思える体験を大切にしています。心理的ハードルを下げる設計思想を紹介します。

なぜ園芸アプリに参考価格機能を入れたのか 剪定・伐採・抜根の不安に向き合う設計
開発Tips

なぜ園芸アプリに参考価格機能を入れたのか 剪定・伐採・抜根の不安に向き合う設計

グリラボは、剪定・伐採・抜根の参考価格を確認できる機能を搭載しています。料金の不透明さに向き合った理由を紹介します。

アップデート前の今、あえて残しておきたい グリラボ現バージョンの設計と次の改善テーマ
開発Tips

アップデート前の今、あえて残しておきたい グリラボ現バージョンの設計と次の改善テーマ

グリラボはアップデートを見据えつつ、現バージョンにも大きな意味があります。ローコードからスクラッチへの転換と次の改善テーマを紹介します。

植物の管理を「楽しみ」に変えるための工夫
開発Tips

植物の管理を「楽しみ」に変えるための工夫

グリラボは、雑草スタンプラリーや図鑑登録で植物とのつながりを楽しくしています。管理を楽しみに変える設計思想を紹介します。

文字を詰め込まないことが、やさしさになる グリラボのデザイン設計
開発Tips

文字を詰め込まないことが、やさしさになる グリラボのデザイン設計

グリラボは、文字を詰め込まずイラストを活用した分かりやすいデザインを採用しています。初心者向けのUI/UX設計を紹介します。

園芸アプリにAIをどう入れるか グリラボがAI機能を豊富に展開した理由
開発Tips

園芸アプリにAIをどう入れるか グリラボがAI機能を豊富に展開した理由

グリラボは、AIチャット、病気判定、活力度チェック、剪定AIなどを備えた園芸アプリです。AI機能を豊富に展開した理由を紹介します。

APIとは?仕組み・種類・活用事例をわかりやすく解説|アプリ開発での重要性
開発Tips

APIとは?仕組み・種類・活用事例をわかりやすく解説|アプリ開発での重要性

APIとは何かを初心者向けにわかりやすく解説。仕組みやREST・GraphQLなどの種類、ビジネスでの活用例まで詳しく紹介します。

アプリ内課金(IAP)とは?仕組み・種類・導入方法をわかりやすく解説
開発Tips

アプリ内課金(IAP)とは?仕組み・種類・導入方法をわかりやすく解説

アプリ内課金(IAP)とは、アプリ内でコンテンツや機能を購入できる仕組みです。種類や実装方法、ビジネス活用をわかりやすく解説します。

仕様書とは?アプリ・システム開発における役割・種類・作り方をわかりやすく解説
開発Tips

仕様書とは?アプリ・システム開発における役割・種類・作り方をわかりやすく解説

仕様書とは何かを初心者向けにわかりやすく解説。役割や種類、作り方、開発プロジェクトでの重要性まで詳しく紹介します。

SaaSとは?仕組み・メリット・代表的なサービス例をわかりやすく解説
開発Tips

SaaSとは?仕組み・メリット・代表的なサービス例をわかりやすく解説

SaaSとは何かを初心者向けにわかりやすく解説。仕組みやメリット・デメリット、代表的なサービス例、ビジネスでの活用方法まで詳しく紹介します。