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JWT(JSON Web Token)とは?仕組み・使い方・認証での活用をわかりやすく解説

JWT(JSON Web Token)とは?仕組み・使い方・認証での活用をわかりやすく解説

はじめに

「JWTって何?」「ログイン認証でよく聞くけどどういう仕組み?」と疑問に思ったことはありませんか?

JWT(JSON Web Token)は、Webアプリケーションの認証や情報のやり取りで使われるトークン形式です。ログイン状態の管理やAPI認証など、現代のアプリ開発で広く利用されています。


この記事では、JWTの基本からビジネスでの活用まで、初心者にもわかりやすく解説します。



JWTとは

JWT(JSON Web Token:ジェイダブリューティー)とは、JSON形式のデータを安全にやり取りするためのトークン(認証情報)の規格です。RFC 7519で標準化されています。

JWTは、ユーザーの認証情報や権限情報をコンパクトな文字列にエンコードしたもので、サーバーとクライアント間で安全に情報をやり取りできます。デジタル署名により、トークンの改ざんを検知できるのが特徴です。


わかりやすい例

JWTを、テーマパークの入場券に例えてみましょう。

セッションIDが「入口で名簿を確認する方式(毎回名簿を参照)」だとすると、JWTは「本人情報と入場許可が印刷されたリストバンド」です。リストバンドを見せるだけで本人確認ができ、名簿を参照する必要がありません。


JWTが使われている場面の例です。

・Webアプリのログイン:ログイン後にJWTを発行し、以降のリクエストで認証に使用

・API認証:外部APIへのアクセス時にJWTで認証

マイクロサービス間通信:サービス間の認証情報の受け渡し


仕組み(技術解説)

JWTは、3つのパートで構成されています。

1つ目は「ヘッダー(Header)」です。トークンの種類と署名アルゴリズム(HS256、RS256など)を記述します。

2つ目は「ペイロード(Payload)」です。ユーザーIDや権限、有効期限などの情報(クレーム)を格納します。

3つ目は「署名(Signature)」です。ヘッダーとペイロードをエンコードし、秘密鍵で署名したものです。トークンの改ざん検知に使われます。

これら3つのパートはBase64でエンコードされ、ドット(.)で区切られた1つの文字列になります。


JWTとセッションの主な違いは以下の通りです。

・状態管理:セッションはサーバー側で管理、JWTはクライアント側で保持

・スケーラビリティ:セッションはサーバー間で共有が必要、JWTはサーバーレスに対応

・サイズ:セッションIDは短い、JWTは情報を含むためやや大きい


ビジネスでの活用

JWTは、以下のようなビジネスシーンで活用されています。

SPA(シングルページアプリ)の認証:サーバーに状態を持たない認証を実現できます

・モバイルアプリの認証:アプリとサーバー間の認証をシンプルに実装できます

・マイクロサービス:サービス間の認証・認可を効率的に行えます

・シングルサインオン(SSO):複数サービス間でのログイン情報共有に利用できます


関連用語

JWTに関連する用語として、以下のものがあります。

・OAuth:アクセス権限を安全に委譲するための認可フレームワークです

・OpenID Connect:OAuthにJWTベースの認証を追加した規格です

SSL/TLS:通信を暗号化する技術で、JWTの安全な送受信を支えます

・セッション:サーバー側でログイン状態を管理する従来型の認証方式です


まとめ

JWTは、JSON形式の認証情報を安全にやり取りするためのトークン規格です。サーバーレスな認証を実現でき、SPAやモバイルアプリ、マイクロサービスなど現代のアプリ開発で広く利用されています。

ただし、トークンの有効期限管理や安全な保存場所の選択など、セキュリティ面での配慮も重要です。


開発会社としての視点

JWT認証の適切な実装は、セキュアなアプリ開発の基盤となります。

micomia株式会社では、JWTを活用した認証システムの設計・実装を含むアプリ開発を行っています。アプリ開発をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

畑井駿佑

畑井駿佑

micomia株式会社の代表取締役です。 エンジニア、プロジェクトマネージャーを経験し、2024年にUI/UXにこだわった使いやすいシステム/アプリを開発するmicomia株式会社を設立しました。

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